■ A life less ordinary 3 おまけ ■


「放してよ!」
「そんなに強く掴んでないぞ」

――こんなに非力なものなのか?

ふざけているのかと勘違いしてしまうほど、ケロロの抵抗は弱かった。
イヤイヤをするように首を振る度、辺りに漂う甘い香り。
その香りには、覚えがあった。
女の匂いだ。

「放せ!放すであります!!」

耳を擽る、ハイトーンヴォイス。
捕らえた手から伝わってくる、微かな震え。

その、ひとつひとつが、
ギロロの理性を削ぎ落としていった。
「イヤッ!ギロロ・・・!」
小さく悲鳴が上がる。








気づいたときには、
ケロロを押し倒していた。



何かを訴えようとするその口を己の唇で塞ぎ、舌を絡めとる。
腕の中でケロロはいっそう激しく暴れたが、それさえもギロロにはいっそ誘われているかのように感じられた。



執拗に長いキスで、ケロロの顔が苦しそうに歪む。

と。

頬にピリリと痛みを感じた。
手をやると、僅かに血が滲んでいる。
ケロロが引っかいたらしいその傷は、幼い子猫の爪でつけられたかのように浅く、こそばゆく、何故か甘い気持ちにさせられた。


今にも泣き出しそうなケロロの黒い瞳に、ギロロの笑みが映っている。
これが必死の抵抗かと思うと、そのカワイラシサに思わずこぼれた笑みだ。
「だから、部屋に帰れと言ったんだ」

青ざめる頬をそっと撫でながら、言い訳のように呟く。


もちろん、いまさら何を言われても。
大人しく部屋に返すつもりは、なかった。








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ありぃ?ギロロがちょいキモになっちゃった(^^;)
ギロロはこんな無理やりなんてしないわー!とも思うんだけど、趣味全開で。
合意の上ではないけれど、きっとギロロは優しくしてくれるハズ。
だって可愛くってしょうがなくって耐えられなくってこうなってしまったんですもの。

え?あ?物足りない?
す、すみません…。修行が足りなくて〜。