■ A life less ordinary ■



 それは、ある朝のこと。







木綿を切り裂くカエルの声が、日向家に響き渡った。




「ど、どうしたケロロ!!」
「ケロロくん!?」
「軍曹さん!!」






そして重なるカエルの合唱。









「ちょっとー、あんた達朝っぱらから
 うるさいわよ」

「な、夏美っ」
「なっちー、ふっきー!」
「隊長殿が・・・」

「軍曹がどうしたの?」




ギロロ達が指差す方に二人が目を向ける、と。


























「軍曹っ!?」



「何よ、いつかみたいに子供に
 なっただけじゃない」

「違うですぅ、なっちー」
「何を言ってるんだ、夏美!」
「よく見てみろよ〜クックー」

「違うよ、姉ちゃん!これは…
 女の子だよ!!」
「え?何がどう・・・」
「この耳(?)、このフォルム、間違いない!!軍曹が女の子になっちゃったー!!」
「違いが良くわからないんだけど…」

「軍曹、どうしてそんな姿に!?」
「冬樹殿ーっ!我輩にもわからないでありますっ」
「あぁっ!声まで変わって!」

「どーせクルルのイタズラかなんかでしょ、あー馬鹿らしい。ほら、冬樹行くわよ。学校遅刻しちゃう」
「え、ちょっ、待って…!」






夏美に引きずられて冬樹が行ってしまった後。

「クルル!これ、クルルのイタズラなの!?」

「ちっ、濡れ衣だぜぇ」

「じゃぁ、どうしてこんなになってしまったでありますかーっ!うわぁ〜ん!!」
「こ、こら泣くんじゃない…」
「ビックリした勢いで、ガンプラが壊れちゃったであります〜っ。うわぁ〜ん!」
「だ、大丈夫ですぅ!ガンプラはまたくっ付ければ直りますよ〜っ。ねっ!」

「実は明日侵略レポートの締め切りなのに、こんなんじゃ何も出来ないであります〜っ」
「な!聞いてないぞっ」
「うわぁ〜ん!!」
「わ、わかったでござる。拙者も手伝うでござるから。ギロロ殿も、ね!」
「う、うむ」

「本当に?手伝ってくれる?」


「あぁ…仕方ないな」
「承知したでござる」
「はいですぅ」
「クック〜ッ」

「じゃあ、もう泣かないでありますv」








とりあえず、と皆が出て行った後の自室にて。



――原因は不明でありますが・・・
   これは使えるでありますな。
   ゲロゲロリ☆



ひとりほくそ笑む軍曹の姿があった。







続く




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と、言うわけで続きます。
女体化ネタ・・・というんだろうか、これ。(微妙)
内臓関係は別として、ケロンのオタマ(男性)と成人女性の外見的違いは耳だと思っているのですが、どすか。
オタマとあんま変わりないですが、女の子なんだと思って見てください。。。

ホモネタではないですが、そして今回はあんまりアレな雰囲気もないですが、続くにつれて怪しくなっ…っていったらイイナーの希望があるので、腐った方に格納。(できればエロくしたい)

ケロン人の美醜はいまひとつ良くわからないですが、この女の子軍曹は、スモモちゃんもビックリの美…少女(?)なんじゃないかってことでひとつ、よろしく。(みんなの反応から)

軍隊ってやっぱり男性社会のイメージ。
というわけで、(本当は男とはいえ)女の涙にはからっきし弱そうな感じがしたので、軍曹の「レポート何もしてない」発言にもこの反応。
クルル以外…。(なんでだろ、フェミニストじゃないイメージ?)

次回は、サブタイトル『〜我輩マーベラス〜』って感じで図にのった軍曹をお送りできればと。